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日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 安比高原ゴルフクラブ(岩手県)2日目

自信回復。東浩子が今季初めて、首位で決勝ラウンドを迎える。トッププロが恐れを抱く狭いフェアウェイは絶対のアドバンテージ。今季のフェアウェイキープ率、2位というデータの裏付けもある。「フェアウェイを外したのは今日、2回。1Wやショットの精度が私の生命線です。昨日の雨でグリーンが柔らかくなった。ピンを狙って攻めることができたから、いいプレーができたと思う。公式戦でいいスコアをマークしたことは、自信につながります」と表情は明るい。

夏女の異名がある。それが今季はパッティングの不調で、得意の季節が過ぎ去った。「活躍できれば、秋でも冬でも構わない。2週前のニトリレディス最終日から、5、6メートルと、バーディーチャンスの時は、クロスハンドグリップでパッティングをするようにした。何かを変えないと、いけないと感じたからです」。この日は、そのパッティングが冴え、5バーディーを奪った。

一方、開幕前、いいうわさが耳に飛び込んできたことも大きい。プロキャディーは、コースを歩き、さまざまなチェックポイントを収集するのが大きな仕事のひとつ。そんなキャディーの間で、東が優勝候補の1人にあげられていたのだ。「私の名前が入っていたそうです。すごく、うれしい。私向きのコースなんだといわれれば、それはやる気になります」と話した。東はほめられて伸びる。失いかけた自信も取り戻したようだ。決勝ラウンドは、精度で勝負する。