LPGA創立50周年の記念大会。アジアナンバーワンを決定する『第50回日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯』(賞金総額2億円・優勝賞金3,600万円)が9月7日、岩手県八幡平市・安比高原ゴルフクラブ(6,640ヤード/パー71)で開幕する。6日はプロアマトーナメント、LPGA公式記者会見が行われた。

安比のミステリー。開幕前、最大の話題は「優勝スコア」だった。この日、プロアマトーナメントへ出場した、LPGA会長・小林浩美は、「5アンダー以下」と私見を口にする。「フェアウエイの幅は10ヤード、ちょっと。ティーショットをそこにおさめる。次は、ピン1点を狙う。もし、失敗したら、もしゃもしゃのライからアプローチが待っている。ここも簡単ではない。何種類もの技が必要です。気を抜くひまなど全くなし。強い精神力のある人が勝つ。もてる力をすべて出してほしい」と解説した。

一方で、大会コースセッティング担当・岡本綾子が、こんな舞台裏を明かす。比嘉真美子から、「優勝スコアは、7アンダーぐらい」と質問を受け、自信をもって、こう答えた。「私があなたの若さで試合へ出場したら、10アンダーで勝つ」。そうしたコンセプトから、セッティングをスタートさせたのである。要は、岡本からの挑戦状が今回の大会だ。当然のことながら、それほど素晴らしい条件が整った証。

「フェアウエイは完ぺきで、とてもきれい。ただ、8月に降雨量が多く、それがとても心配でした。でも、コースの方がいいタイミングで素晴らしい手入れをしてくださったから、こちらも上々です。4、5種類の芝が混じり、かなり難しいけど…」と付け加えた。

プロ日本一決定戦はもちろんだが、これからアジアの軸になるトーナメントとして位置付けた記念大会は、予測不可能だ。それだけに、「岩手県や、近隣の皆さん、ナマの緊張感を味わってほしい。ぜひ、コースへ足を運んでください。また、50周年記念大会は、世界へ向け、インターネットでライブ発信する。エキサイトすること間違いなし」。小林の笑顔は史上最大の決戦へ向かう選手へのエールだった。